ダコ(飯蛸)マダコ科マダコ属
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イイダコという名前の由来は、体内に卵を蓄えているのを米粒にたとえたところからきています。
イイダコの雌には、胴の中に米粒に似た卵がぎっしりと詰まっています。一般的に雌のイイダコの方が美味しいと言われますが、「飯」のない「すぼけ」と呼ばれる雌の方も、煮付けの材料として用いても美味しく、価格が安いのが魅力です。日本で食用にされるタコには、ミズダコやマダコなどがありますが、イイダコが一番小さいです。
イイダコは、瀬戸内海などの内海で、潮の流れが緩い辺りの砂や泥を生活の場としています。
砂や泥の海底にはあさりなどの二枚貝が豊富にあり、これらを主食としています。 |
タコの筋肉繊維の繊維には一定の方向性がなく、多方向に絡み合うように並んでいます。また、
繊維そのものに弾力があり、これがタコ特有の歯ごたえを生み出しています。この筋繊維は加
熱による収縮が大きく、硬くなりやすいという特徴があります。
タコに含まれる成分で特徴的なのはタウリンという物質で、コレステロールの増加を抑える作用があります。
また、イイダコはマダコに比べて、鉄や亜鉛、銅、レチノール、葉酸を多く含んでいます。カルシウムが不足しがちな方(妊婦、成長期の子供など)や骨粗鬆症が気になる方は積極的に摂っていただきたい栄養素です。また、鉄は貧血対策に良い栄養素ですよ。このお弁当にはキスの天ぷらがありますが、キスはカルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDを多く含む魚で、カルシウムを多く含む小松菜との相性もいいですよ。 |
タコをやわらかく調理する方法
●大根でたたく(大根は表面がつるつるで、
タコの皮をはがしてしまう危険が少なく、
また、重さの割に直線的な衝撃がタコに
加わらないので繊維を断ち切ることなく
やわらかくできる)
●火加減は弱火でことこと。強火は禁物!!