明石・魚の棚をもっと知りたい、楽しく歩いてみたい……情報紙
料理企画第二弾!
うおんたなのおかみさんが作るうちの晩ごはん

左から今村さん(明石焼よし川)、藤原さん(鮮魚かねき)、菅野さん(菅野青果店)、
座古さん(座古海産)、滝野さん(鮮魚滝野)
大好評だった「うおんたなの男の料理」に続く今回は、魚の棚のお店で働く奥さんたちによる「うちの晩ごはん」。商売をしながら妻として母として、何役もこなすうおんたなのおかみさんたちは大忙し!そんな生活の中で生まれる家庭の味は、手早くできて安くておいしい、工夫の詰まったメニューばかりです。今回は「2000円の予算で4人家族の晩ごはん」をテーマに、実際に普段、家の晩ごはんで作っているという献立を作ってきてもらいました。

魚屋さんに八百屋さん食材を扱うプロならではの
アイディア満載レシピ登場!

●藤原 私がワイン大好きなので、今回はイタリアンにしました。5月、6月ごろがえびの最盛期になるので、おすすめです。しらさえびや川津えびでおいしく作れるパスタはうちでもよく作る。ムニエルにしたキスは小さい魚なので、魚屋さんも暇な時間でないと三枚おろしまではしてくれない場合があるかも。そんなとき、うちの店では「家でやってみて!少々骨に身が残っても、骨せんべいにすれば食べられるよ!」っておすすめしてます。春に楽しめるワカメは、ひと盛りがけっこう多いけど、おひたしにするとバクバクッとみんな食べてくれますよ。
●菅野 うちは八百屋ですが、子どもは野菜が苦手なんですよ。だから少しでも野菜を食べられるように、すりおろしたり小さく刻んだりして工夫しています。今回紹介したレンコンのハンバーグもその一つ。
●座古 私は座古のお義母さんに教えてもらって感動した、塩さばのまぜごはんを紹介しました。淡白な味を引き立てる大葉や木の芽の香りで、季節感を楽しんでほしいです。
●今村 実は今日の企画のことをすっかり忘れてまして、この料理は本当にうちの今日の晩ごはん。さっきみんなで食べたあとの残りなんです、スイマセン!
●一同 ええ〜!残った分でこんなにたくさん! すごい…。


働くお母さんは忙しい。
晩ごはん作りは時間との戦い!パパッとできておいしい、が基本。

●菅野 私は19時に店を閉めて帰って晩ごはんを作り始めるので、毎日30分でできる簡単料理が基本。今日の献立は選りすぐりのスピード料理で、20分あれば3品できますよ!
●藤原 やっぱりスピードは重要ですよね!うちもコンロ3つをどんだけまんべんなく使うか、から考えるもん。
●座古 うちは子どもが小さいので、1つのメニューにどれだけ食材の種類を詰め込めるか、という風になってきます。1日30品目を目標に、香りや季節感のあるもの、海のものと山のものなど、残りものも活用しながらいろいろ入れるようにしてる。
●今村 うちも子どもが小さいのでみんな帰ってきてしまうと、もう料理どころじゃなくなる。だから3時には店から家に帰って、幼稚園に迎えに行くまでの1時間〜1時間半ぐらいで作ります。うちは60歳代のおじいちゃん、おばあちゃん、下は7歳・3歳・1歳の子どもがいる9人家族なので、何を作っても誰かが食べられないものがある。硬いのがだめとか、洋風がいいとか、いろんな年齢・好みに合うように、毎日大鉢で5〜6品、大量に作ります。
●一同 すごーい!

ほかでは手に入らない味、値打ちを知っているからこそ絶対魚の棚で
買いたいものがある。

●今村 たいがいのものは魚の棚で揃います。時にはスーパーマーケットを利用することもあるけど、これは絶対魚の棚でないと!というものも多い。季節のもの、大吟醸の酒粕、鯨やサケなど珍しいものも手に入ります。
●座古 うちも旬の安い野菜とか、メインになる食材は全部魚の棚。乳製品とか調味料、足りないものは他に買いにいくこともありますけど。
●菅野 うちも魚は絶対、魚の棚で。
●藤原 私は平天は絶対、夕方の揚げたてを買う。あと、お酒やワインも魚の棚で。好みをわかっていてくれるから買いやすいです。


料理法を一番よく知っているのはお店の人。
毎日魚の棚を通るからこそ、
どこの何が安くておいしいかもわかる。

●今村 たとえば魚の棚で売ってる1000円前後の塩さばと、スーパーで売ってる200円の塩さば。食べてみたら味は全然違うってわかるけど、サラリーマン家庭の主婦の予算内で、となると200円のを買いたくなる気持ちもわかる。実際、人にあげるときはいいもんを、って感じでおもたせ(手土産)に買ってはる人が多いんちゃうかなあ。
●滝野 うちのお客さんも世代交代というか、今まで買ってくれてた人もそんなにたくさん買えない、ということが多くなってる。
●編集委員会 でもやっぱり、地元の人に買いにきてほしいなあ。こんだけ明石でジャンジャンたこや魚が揚がってるんやから、食べてほしいなあと思う。
●藤原 明石に住んでる友だちでも、魚の棚で買い物したことないっていう人もいる。知ってるけど買ったことない。
●編集委員会 買ってくれる人は、おいしいってわかってくれるんやけど。
●今村 自宅用にも、たまには良いものをと思う時には、魚の棚の信頼できるお店で鮮度の良いものを買ってみてほしいです。外食に行くことを思えば、家で作ればまだ安くつくんやから、そういう贅沢をぜひ楽しんでほしいですね。

毎日魚の棚を行き来して、主婦の目線でお買い得品やお値打ち品をチェックしているおかみさんたちの情報量はすごい!今日ご登場いただいた方だけでなく、どこの何がおいしいか、どうやって食べたらおいしいかを一番知っているのは魚の棚のおかみさんたち。お店の人と仲良くなれば、お得情報やいろんな料理の技をきっと教えてもらえます。商店街は食材が揃うだけではありません。食の知識と知恵の宝庫魚の棚へ、さあ、まずは会話を楽しみにきてください。



 
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