明石・魚の棚をもっと知りたい、楽しく歩いてみたい……情報紙

うおんたなの男の料理<真だこ編>
明石では、ほぼ1年中たこが獲れます。安定した淡白な味わいは和食、洋食どちらでも楽しめ、下処理のコツさえつかめば扱いも簡単!冷凍保存をしてもおいしさが変わらないので、安い時期に多めに買うのもおすすめです。
ということで今回は明石だこをクローズアップ!! そのおいしさを知り尽くしたうおんたなの男性陣に語り合ってもらい、さらに自慢のたこ料理を披露してもらいました。


明石だこはなぜおいしい?
 全国に名を知られる「明石だこ」、水揚げ量だけではなくその品質、味の良さから日本一と言われます。その理由は2つ、明石海峡の潮流とえさの豊富さです。明石海峡は潮流が速く、厳しい環境で育つ明石のたこは他の地域のタコに比べて筋肉質。その表現として「明石のたこは立って歩く」と言われるほどです。身が引き締まっていて、食べるとこりこりとした歯ごたえが特徴的です。また、明石海峡はたこの大好物・稚がにの宝庫でもあります。人間にとってもとびきりごちそうのかにを毎日食べているのだから、おいしいのも当然。明石のたこが日本一おいしいと言われるゆえんです。

明石だこを買うなら 魚の棚商店街。
 そんな明石だこを買うなら、ぜひ魚の棚で!もちろん魚の棚でなくても手に入れることは可能ですが、おすすめするにはちゃんと理由があるのです。明石の浜ではお昼の11時半に獲れたての魚がせりに掛けられます。これが有名な明石の昼市。浜ではもちろん、明石だこは生きたまま取引されます。魚の棚商店街は昼市のせり場と隣接しているので、お昼過ぎともなれば、さっきせり落とされたばかりのたこが店頭に並びます。元気な明石だこが店先でグネグネと動き回る様子は、筋肉質の引き締まった身といきの良さを表しています。

基本的なたこの下処理
(1)まず目の裏の筋を指でちぎる。
(2)頭をひっくり返し、墨袋を破らないように気をつけながら、内臓を取る。
(3)塩(安いもので良い)をたっぷり使い、金ざるに擦り付けてから
   流水で洗い流して、ぬめりをしっかり取る。

●ゆでだこにする場合
火の通りを均等にするために足の付け根に切り目を入れるか、または足をばらして、たっぷりの沸騰したお湯でゆでる。スパゲティで言うとアルデンテのゆで具合が最高で、ゆで上がったら氷で締めるのも大切なポイント。

●冷凍保存する場合
足を一本ずつばらしてラップで包み、ジッパーつきの袋に入れて冷凍保存する。
使うときは自然解凍で。

わいわい男の料理談義
料理の楽しさは買い物から始まっている!
●松谷 僕が提案したいのはスローフードの考え方です。食というのは、ただ食べるだけが楽しみやない。買い物に行く楽しみ、料理する楽しみがあり、食卓においしいもんが上がってそこに笑顔が生まれ、コミュニケーションが生まれる。地元の食材で手づくりして、家族でおいしいもん食べたら会話は自然と楽しいもんになると思う。
●藤澤 お惣菜屋さんでパッと買える便利さもいいけど、走り回って材料を揃えるのもごちそうというやんか。男の料理は旬の材料を思い切りよく使って、もてなすのがええとこや。比較的豪快なもんが多いかな。
●安原 商店街としての魅力は、あっちこっち寄りながらいい食材を集めて買い物する楽しさ。休日のお父さんが家族のごはんの材料と自分のつまみでも買って、腕を振るうのも、言ってみれば贅沢な時間の使い方なんちゃうかな。普段作ってるお母さんよりはヘタかもしれへん、味も濃いかもしれへんけど、そこがおいしい、みたいな。お取り寄せでも何でも簡単に手に入る時代やけど、汗をかいて苦労してできた料理を食べることに意味があると思う。

魚の棚で買い出し、料理する姿が子どもの食育にもなる。
●安原 子どもにとって、商店街でこうやって物が流れてるんやとか、こうやって生きた魚が売られてるんやっていうのを見ることは勉強になる。休日に家族で買い出しに来て、お父さんが品定めしてる風景を一緒に見たりすることは、子どもにとっていい経験、食育になると思うんです。

明石は素材がええから腕がなくても大丈夫!
●安原 この前お隣さんからアジを丸っぽで5匹ももらってね。僕はアジを捌いたことがなかったんですよ、商店街にいるから、いつでも魚屋さんにおろしてもらえるというのがあるからね。けどせっかく新鮮なんもらったんやからチャレンジしてみよか、と料理本を引っ張り出してやってみたんですよ。手は生臭くなるし、出来上がってみてもクタクタやったりするけど、やっぱり面白かったし、おいしかった。ほんなら次はもうちょっと上手にやったろか、という気にもなった。
●松谷 いや、それはホンマにおいしかったと思うよ。そこが明石のええとこや、料理がへたでも(!)明石の魚はおいしいねん、鮮度がええから。
●安原 食材のええとこは料理が発展しにくい、とも言われるぐらいやからね。明石は新鮮な素材が手に入るから、そのままで凝ったことせんでもおいしい。お父さんに料理の腕がなかったとしても、それなりにおいしくできる。お父さんの株が上がります。

男の料理企画、続編の予感!?
●越智 自慢の料理を持ち寄っての品評会、今後もいろんな店のご主人が登場して料理したら面白いんちゃいますか。紙面ではレシピも公開(中面参照)するので、読者の皆さん、お父さんが「よっしゃやったろか」と腰を上げるきっかけになったらいいですね。
●藤澤 そうそう、今年で七夕まつりも復活して3年目になるけど、元はといえばこの紙面での対談がきっかけやったんやからね。奥さま対談で「昔は七夕まつりがあって楽しかった」という思い出話が出てるのを見て、よっしゃほんなら、という気になった。
●田中 いや、紙面だけで終わらせるのはもったいないんとちゃう?イベントとして定期的にやってみるのもええかもなぁ。


 
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