昼からは再び、せりと小売の商売で活気づく
朝の卸売りの商売が終われば、昼は12時から再び明石港でせりが始まる。これが今も残る明石独特の流通、昼市だ。魚の量は今と比べものにならないほど多く、活気に満ちていた。とくに、年末の魚の棚は通る隙間もないほどごった返したという。
今の時代は魚をさばける人が少なくなり、魚の棚の鮮魚店でも希望に応じて料理(下処理)して販売する店がほとんどだが、当時は丸のままの魚でもよく売れた。それだけ魚を扱える消費者が多かった
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昭和49年。明石港の市で仕入れた前もんの魚はトロ箱で自転車に積んで、大急ぎで店へと運ぶ。(ふるさと明石写真帳より抜粋)
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