明石・魚の棚をもっと知りたい、楽しく歩いてみたい……情報紙


魚の棚に行った日の献立はコレ!
夏休みは毎日の献立を考えるのに疲れて、今ごろホッとしているお母さんも多いのでは?さて、魚の棚はもう秋の気配。これからが旬のあじ、さばがますますおいしくなってきます。もちろん魚だけでなく秋は野菜やきのこなどおいしいものいっぱい。そこで日ごろから魚の棚商店街でお買い物されている読者のみなさんに、お気に入りの商品とそれを使った定番料理を教えていただきました。ぜひ参考にして”我が家の新メニュー“作ってみてくださいね!


明石で水揚げされるマルアジは見た目も艶があり色鮮やか。一本釣りで獲ったものは、網ものに比べ値段は高いですが、擦り傷などがなく身も透明で味も段違い。とれとれの昼網ものは身が硬直しておらず、弾力があってプルンとしなります。初夏から出始め、秋が近づくほどおいしくなります。

あじ、さばの竜田揚げ
@あじまたはさばを3枚おろしにして、片身を4等分ぐらいに切る。

A醤油、みりん、しょうがのタレに漬けて味をしみ込ませ、片栗粉をつけて揚げる。
B玉ねぎ、にんじん、きぬ さやなどをだし汁で煮て片栗粉でとろみをつけ、竜田揚げのあんかけに。

あじの韓国風サラダ
@まるあじを4尾、魚屋さんで刺身用におろしてもらう。

Aゴマ油、醤油、コチュジャン、酢を合わせてカイワレ、ねぎ、グリーンカール(またはサニーレタス)とあじの刺身を加えて混ぜ、最後にいりゴマをふってできあがり。

さばのお茶漬け
@刺身用のさばを薄めに切るたっぷりのゴマをすり、だし汁、醤油、味の素を混ぜ、多めの漬け汁を作る。

A漬け汁にさばを30分以上漬ける。

B器を温め、アツアツのごはんを入れ、その上に漬けておいたさばと漬け汁少々をのせて、熱いお茶をかけて食べる。わさびを加えても良い。



うなぎ棒寿司
@すし飯を作り、うりの奈良漬と三つ葉を2mm程度に刻んで混ぜ合わせる。
A30cm角のラップを広げうなぎの蒲焼きの皮目を上にして広げその上にすし飯を棒状にのばす。
Bラップで固く包んで半日ほど置いてからそのままレンジで温め、粉山椒をかけて食べる。

たこのホットプレート焼き
@塩もみしてぬめりを取った後、一口大にぶつ切りし、野菜等といっしょにホットプレートで焼く。
Aたこが赤くなれば好みの焼肉用タレでいただく

つくね芋のとろろ汁
@だし汁にうすくち醤油とみりん少々を加えて煮て、冷ましておく。
A目の細かいおろし器でつくね芋をすりおろし、卵の黄身を入れ、冷めただし汁を加えて好みの味加減になまでのばす。
B器に入れて、青のり少し散らす。

生あなごの食べ方2種
@生のあなごを3〜4cmに切って、練りがらしとこいくち醤油(各大さじ1)にからませ片栗粉をつけて160〜170℃で揚げる。
A 小さめのあなごを割いて両面をサッと強火で焼き、みりんと醤油の中に漬けてすぐ食べる。
焼きあなごの食べ方いろいろ

■にぎり寿司、巻き寿司に
□切った焼あなごをタレでさっと煮て、にぎったすし飯の上に乗せる。
□キュウリと巻いてあなキュウ巻。
□新香(たくあん)と大葉で手巻き寿司。

■海苔巻き
□少しあぶってから海苔で巻いて、わさび醤油 で食べる。
■あなご丼3種
□甘辛い味で焼きあなごを煮て三つ葉とともに 卵でとじ、粉山椒を散らす。
□温め直したあなごにタレをかけてごはんに乗 せ、錦糸卵と焼き海苔をかける。
□あなごと一緒にとろとろの温泉卵としそ、ゴ マを乗せる。
■焼きあなごの頭や尾も無駄なく使って
□すまし汁に。
□ごぼうや豆腐と一緒に薄味仕立ての鍋に。

有限会社かねき
代表取締役  藤原 正造さん


昭和10年、明石市林崎で8人兄弟の次男として生まれる。昭和34年に鮮魚店「かねき」を譲り受けた後、鮮魚の小売から、仲卸、活州と事業を拡大。明石海産卸売協同組合理事長を10期、魚の棚東商店街理事長を4期務めた。

儲けたらお返しする、恩返しの気持ちが大事。

 林崎の漁師の家に生まれ、昭和25年に15歳で魚の棚の鮮魚店「かねき」で働き始めた藤原さん。使い走りをする「ぼんさん」の仕事から始めるが、親方の信頼を受け、24歳で店を譲り受けた。やがてタイミングよく魚の棚の景気は最盛期を迎え「かねき」は繁盛。その後、昭和53年に藤江の公設卸売市場ができると仲卸業を、相生町では活魚を常時確保する「明石活州」を始めるなど、事業を広げた。今は2人の息子に経営を任せ、のんびりと半隠居生活だ。ゴルフで日焼けした顔がはつらつとしている。 順風満帆といった感じの藤原さんだが、ただ自社の事業に力を注いできたわけではない。仲卸業を営む公設卸売市場では海産卸売協同組合の理事長を10年間務めた。「人をまとめるコツは、相手が誰であっても分け隔てなく本音で話をすること。それに四角四面はいかん、ええ加減に」。平成11年からは商店街の振興組合理事長としてその振興に努めた。商店街の中央あたりにある「魚の駅」もその成果の一つで、「お客さんに安心してお買い物に来ていただくにはトイレや休憩スペースを備えた施設が必要」という信念のもと、役所に掛け合うなど有志とともに奔走し、実現させた。
 「食べたら出すのと同じで、金が儲かったらお返しする。恩返しの気持ちが大事なんや」。平易な言葉の中に、充実した人生の秘訣を語る。「満潮になると赤ん坊が生まれ干潮には人が死ぬ、と昔の人は言うたもんや。自然のサイクルというのはようできとる」。その中で生かされているのが人間。自分を育ててくれた魚の棚への恩返しは、また次の世代を育て、その営みを脈々と繋いでゆく。



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