明石・魚の棚をもっと知りたい、楽しく歩いてみたい……情報紙



魚の棚のお店の看板娘さんをご紹介します



井筒 絵美子 さん
勤務されているお店は日用品・化粧品・食料品を販売されている大原商店さん。
そこで井筒さんは化粧品販売を担当されています。
趣味は、ピアノ演奏、読書、ウォーキング。座右の銘は一期一会。
「今日という日は残りの人生の最初の一日。」という言葉を大切にされているそうです。
●お客様に思うこと●
当店へ来てくださるお客様の中には、私の生まれる前からずっと通い続けてくださっているお客様が沢山いらっしゃいます。
他にも化粧品メーカーやお店も沢山ある中、当店を選んで来てくださる方にいつも感謝の気持ちでいっぱいです。
お客様が綺麗になって笑顔で帰っていただけるとすごく嬉しく感じます。

大原商店
明石市本町1丁目1-12 TEL078-911-2642
<営業時間>
9:00〜19:00  定休日:なし(1月1日〜3日・8月16日)
カネボウ化粧品・日用雑貨をはじめ、ロウソク各種・線香・食材品まで店内所狭しと数多く取り揃えております。そしてお店の奥ではエステコーナーを設け、お客様におくつろぎ頂いております。
また、いかなごの時期には、くぎ煮づくりにかかせない、粗目・醤油・タッパー・ザルなどもお買い求め頂けます。








いかなごと魚の棚
 現在の「くぎ煮」という食べ方が登場する以前は、いかなごの新子(稚魚)は、漁師は釜上げ、干して甘辛く味付けした保存食「げんごべい」などにして食べられていました。
 魚の棚はもともと卸売市場としての機能がありましたが、小売り(一般販売)のお客さんが増えたころから、塩干物店や鮮魚店で釜上げを積極的に販売するようになりました。新子の他にふるせ(親魚)の釜上げも好まれ、ふるせを醤油でつけ焼きにして、巻き寿司の具にしていたそうです。

くぎ煮ブーム
 今のように家庭で作るくぎ煮が定着し始める前にも、くぎ煮を作っている販売加工会社はありましたが、知名度は低かったようです。しかし、漁協の婦人部の皆さんが主婦向けの料理教室で普及に努めたことや、「コープこうべ」も普及活動に乗り出したことで、家庭料理として人気が出てきました。
 また、阪神淡路大震災の後、被災した神戸の人たちがお世話になったお礼として、瀬戸内独自の味として「くぎ煮」を全国各地の知人へ送ったことが、爆発的な人気へと繋がっていきました。 家庭でくぎ煮を作る文化が定着すると、既存品のくぎ煮も需要が広がり、魚の棚でもいろいろなお店が、独自の個性を持ったくぎ煮を販売されるようになりました。また、そのくぎ煮を作る時に使う道具や、材料まで取り扱うお店も増えました。

いかなご漁は鮮度が命
 いかなごは「船曳網」という漁法で獲られます。200?300mもある袋状の網を2艘の船でゆっくりと引っぱり、泳いでいるいかなごを群れごと獲ります。袋の先は着脱式になっていて、もう一艘の運搬専用船に獲れたいかなごを揚げ、港へと運ばれます。朝6時ごろ、日の出と共に漁場に網を入れ、11時ごろに上がるまで、何度も水揚げされ沖と港を何往復もします。良質なくぎ煮を作るにはいかなごの鮮度がかかせないからです。
 どこのポイントに船を出し、どの向きに走らせるか、そこが漁師の腕の見せ所です。しかし、自然が相手、技術はあってもいかなごがいなければ意味もなく、毎日が勝負の連続だそうです。

いかなご漁
 本当は港の目の前で獲れたら短時間に何度でも往復をして、より鮮度の良いいかなごを港に運べます。しかし、自然が相手なので、どこにいかなごがいるかわかりません。近くにいなければ足を延ばして獲りに行くしかありません。
 しかし、漁場にはルールがあって、各漁協で漁ができる区域が異なっています。その日その日によって獲れる所が異なっているので大変です。その漁場では、場所の取り合いが大変で、長い網が絡まってしまったら、その日の漁は出来なくなるわ、網代はかかるわ大きな損失に繋がってしまうのです。漁師にとってはまさに仁義無きいかなご戦争なのです。

日曜日は禁漁
 数年前から、いかなごの「禁漁日」が、大阪湾・播磨灘では日曜日に統一されました。どうしても週末に炊かれる方が多く、土曜日に買い求められる人が集中し、お店の前に行列ができるのが現状です。

 
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