明石・魚の棚をもっと知りたい、楽しく歩いてみたい……情報紙

とり居

子どもたちにも大好評!
あっさり味がおいしい玉子焼き


TEL (078)912-4043
10:30〜19:00
木曜定休

元はうどん屋だったというこちらは、昆布が多めのまろやかなだしが特徴。ゴクゴクッと飲んで「おかわり!」なんていうお客さんも中にはいるとか…それだけおいしいという証拠でしょうね。焼き上がった玉子焼きはふわふわ、中はとろーっとした食感。温かいだしには薬味など加えず、たこと卵、だしのシンプルなコンビネーションをお楽しみます。あっさりした飽きのこないおいしさで、子どもからお年寄りまで幅広い人気。
チャキチャキとした元気な娘さんとお母さん、マイペースで穏やかなお父さんの3人で営む家庭的な店です。店内30席。

看板のヒミツ

店内は畳敷きの小上がりと
テーブルで全28席
 店の前にドーンと立っているのが真っ赤なタコの大看板。美大の洋画科出身という娘さんの手作りです。制作は自宅の庭で、朝の5時から日暮れまで作業して3週間もかかったという力作。実は目からビーム(?)が出る仕組みですが「ビカーッと光りすぎて怖い」という理由で今は点けてないそうです。
三ツ星蒲鉾
天ぷらの中に堂々、明石だこ。看板の大だこも子どもに大人気!

(078)911-2525
7:00〜18:00
無休
 戦後すぐの時代から魚の棚で営む天ぷら(練りもの)屋さん。紙面のお気に入り商品アンケートでも、毎回上位に挙がる人気店です。店頭には季節に応じていろんな天ぷらが登場しますが、夏はビールのおつまみに、枝豆入りや紅ショウガ入りの天ぷらがおすすめ!また、明石ダコが丸まる1匹〜半分入った「まだこ丸揚げ」や、店頭で炙っている「たこちくわ」など明石ならではの天ぷらは、おかずにはもちろん遠方へのおみやげにもいいですね。1年で最も味の良い夏のたこを大量に買い付け保存してあるので、いつもおいしいたこの味が楽しめるんだそうです。

看板のヒミツ


まだこ丸揚げ600円、
たこちくわ250円、
枝豆天200円など。
 子どもたちが、思わず釘付けになってしまうのが頭上の大だこ。名物の「まだこ丸揚げ」を作り始めた10年ほど前に登場しました。実はこの大だこ、頭を左右に振ることができるんです!当初は電動で常時動かしていたものの、振動と音にお店の人が我慢できなくなり、止めているそう。残念!
親指坊屋
腕に自信あり!痛くない足ツボで全身爽快

(078)917-8778
11:00〜20:00
不定休
 昨年8月にオープンし、定期的に通う会員がすでに300人を突破と上々の人気を得ている足ツボの店。台湾式リフレクソロジーをメインに足から全身までのマッサージが受けられます。「足の裏にある約90カ所のツボを、指の関節を使って刺激することで全身が活性化し、血液やリンパの循環が良くなります。終わった後は全身が驚くほど軽くなりますよ!」。店主の寺本智哉さんは、人気の足ツボマッサージ店で2年間修行を積み、地元・明石で自分の店を開きました。日々多くの人の足裏を触る彼の指先はとても敏感。1人ひとりに合わせた微妙な力加減で、痛く感じないよう的確にツボを刺激してくれます。 
 日曜は女性スタッフが1人増えますが、平日・土曜は寺本さんが1人で対応。予約しておく方が確実です。
看板のヒミツ
フットコース20分2750円〜、ボディコース10分945円など。
※登録料500円で会員になると、全メニューが特別割引価格に
 今の仕事に就く以前には大工見習いや溶接の経験があり、パソコンでのデザインもこなすなど、手先が器用で物づくりが得意な寺本さん。店の正面に掲げている木の看板も、自分でロゴをデザインし、毎日1時間ずつ3ヶ月間かけて、ノミとハンマーで彫ったものだそう。魚の棚に行ったら、味わいある手彫りの看板をじっくり見てね!
座古海産
干しだこ、明石のり、くぎ煮…地元ならではの海の幸

(078)911-3159
8:00〜18:00
木曜定休
 店頭に吊られた干しだこも、明石らしい風景として定着していますね。今が旬の明石海峡のタコを浜辺でていねいに干した座古海産の「干しだこ」はぜひ味わってほしい逸品。味と品質に徹底したこだわりがあり、明石の飲食店でも愛用されています。今年は日照時間などの影響で干しダコの入荷が不安定ですが、同店では同じたこを刻んで袋詰めにした「たこ飯の素」もありますので、こちらもお試しを。
 ほかに、たこロールやいかなごのくぎ煮、ちりめん、明石のり、味噌漬けなど地元の海の幸を中心に、全国から選りすぐった干物や珍味が揃います。

看板のヒミツ

たこ飯の素(4合用)
600円。焼たこロール(1袋1000円)など、たこを加工した珍味もいろいろ。
 塩干ものの店としては戦後すぐの創業。現在の店舗は20年ほど前に造られたもので、当時は新巻鮭を中心に取り扱っていたため、看板には大きな“鮭”の文字が描かれています。水しぶきを上げる青い波とともに、活きの良い魚をイメージしてデザインされたロゴマークが描かれています。


コイン靴店
丈夫で長持ち、
歩きやすい婦人靴ならココ!


(078)912-5197
10:00〜18:00
木曜定休
 銀座通りの下駄屋の次男坊だったご主人・中島さんが昭和37年に開店、奈良からお嫁にきた英子さんとともに2人3脚で営んできたお店。創業からほどなくケミカルシューズ(合成素材の靴)がブームとなり、当時は神戸の長田などに毎日仕入れに行くほどよく売り上げたそうです。
 震災以来、療養中のご主人に代わって店を守る英子さん。「一時は店じまいするつもりで、二束三文で全部売ってしまった。でも『あんたとこで買わな、靴ないねん』と言ってくれるお客さんのおかげで、またやる気になってね」。ミセス向きの商品を厳選して、現在は本革のウォーキングシューズやおしゃれ靴、手軽な合成素材のヘップ(つっかけ)まで多彩に品揃え。
 サイズも21.5〜25.5cm、4Eまでと幅広く、40〜70代の女性が履きやすい靴を求めて訪れます。

店名のヒミツ
 多趣味で遊び好きなご主人は、学生時代から何かにつけ、投げたコインの表裏で決める癖があったそう。そんなことから店名も何となく「コイン」にしたそうです。英子さんが「主人は若い頃おしゃれでダンスも上手かったし、よく遊びにも連れて行ってくれたわ〜」とオノロケまで聞かせてくれました。
1000円のヘップから、
12000円の革靴まで。
店内には英子さんの趣味であるパッチワーク作品も飾られている
喫茶テンプル
高品質の生豆だけを厳選、自家焙煎。ネルドリップのおいしいコーヒー。
(078)913-0588
8:00〜18:00
木曜定休
 神戸に5店舗を構えるコーヒー専門店の、明石で唯一の姉妹店。代表者のいとこである森下和代さんが、2年半前にオープンしました。国際審査員によって「カップオブエクセレンス」の称号を与えられたコーヒー生豆だけを厳選してオークションで落札、自社工場で焙煎しているので鮮度も品質も確か。店にはネルドリップの機械があり、熟練した人の手で入れるのと同様に安定した味を提供してくれます。また、知人のパティシエに注文しているハンドメイドの焼菓子もおすすめ!クランベリーやあんずが入ったあっさりした甘さの「木の葉のドライフルーツケーキ」や、サクサクの「フロランタン」、秋になると登場するシフォンケーキも人気です。また、店内の壁面はギャラリーとして無料で貸し出し中。個展やグループ展に利用できます。

店名のヒミツ
 「テンプル(お寺)のように、いろんな人に一度は足を運んでもらえるように…」という思いで名づけたそうです。今では全6店舗と焙煎工場を構えるまでになりましたが、40年前に元町の海岸通でスタートした喫茶店が原点。京都出身の和代さんが明石出身のご主人・恵之介さんに出会ったのも、当時手伝いをしていた元町店だったそうですよ!
オリジナルブレンドコーヒー330円。木の葉のドライフルーツケーキ230円、フロランタン120円。


とり居こころの空腹をも満たす「食」を楽しみましょう。

神戸学院大学栄養学部講師
野口孝則さん

1973年福島県会津若松出身。神戸学院大学栄養学部卒業後、京都大学の大学院にて博士号取得、2003年より現職。NPO法人ダッシュ明石が主催する「明石・旬の食とお酒を楽しむ会」でのレシピ指導、兵庫県内の小学校から食育指導など、地域でも活躍中。
 からだだけではなく、こころの健康をもたらす食はないだろうか。心の教育と結びつける「食育」が叫ばれる中、私は、脳科学の立場から、サプリメントに代表されるビタミンやミネラルなどの摂取量だけでは計り知れない「美味しい」「楽しい」と感じるような人間の幸福感に基づく新しい健康観の栄養学を唱えて実践していきたいと思っています。
 私は大学院時代から世界保健機関(WHO)の研究員としてアフリカなどでの健康診断に携わり、平均寿命が短いながらも活き活きとしている子どもたちから「人間としての健康」を感じ取りました。一方、日本に戻ってみると、世界有数の長寿国であるにもかかわらず、「孤食」や「個食」が進み、本当に食文化を満喫しながら長生きしているのかどうか疑問を持つようになりました。
 いのちをつなぐために「食らう」だけならば、ただの動物。人間は、料理をして食卓を囲み、楽しむ文化を持つからこそ人間となるのです。美味しいものを食べた時の脳の変化は、好きな異性を前にした時と似ているといわれます。食を楽しむことは大いなる「こころ」の栄養です。
 「予防が大切」ということは国民の誰もがわかっています。しかし実践するのは大変難しい。健康を害して痛みや苦しみを感じた時に人間は健康の大切さに気づきます。管理栄養士として、健康な人に対してどれだけ健康の大切さを意識させることが出来るだろうか?楽しく、そして無意識のうちに私に関わる人を健康的な生活を送らせてしまいたい。一人でも多くの人を病から救い、病を退け、健康に導くために今後も一人の管理栄養士として食育活動をしていきます。

(クイズの答え)Q1 オス Q2 A:外側に近い葉の部分、D:芯
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